『家ついて行ってイイですか?』神回とヤラセ疑惑の真相|登場人物の現在
「あんな劇的な人生を歩んできた人に、深夜の駅前で偶然出会えるはずがない」――番組に対してしばしば投げかけられるのが、ヤラセや仕込みを疑う声です。あまりにもドラマチックな告白や、整然とした部屋の奥に隠された秘密の数々が、視聴者に「事前に用意された劇団員やエキストラではないか」という疑念を抱かせるのは無理もありません。 しかし、番組関係者やディレクターの証言、ロケ現場の目撃証言を総合すると、実態は真逆の「徹底的な数撃ちゃ当たる方式」による泥臭い人海戦術であることが分かります。 深夜の新宿、渋谷、下北沢、新橋などの主要駅前をはじめ、終電間際の駅構内や深夜スーパー、銭湯、地方の祭り会場など、あらゆる場所で若手ディレクターたちが連日声をかけ続けています。現場スタッフへの取材記録によると、1晩で100人〜200人に声をかけても自宅訪問を許されるのはわずか1人いるかどうかという成功率1%未満の過酷な世界です。 自宅にカメラが入ることを承諾する人は、泥酔して開放的になっている人か、誰かに自分の話を聞いてほしい強烈な理由を抱えている人に限られます。作り込まれた台本ではなく、膨大な「空振りロケ」というコストを払って抽出されたごく一部の奇跡的な出会いだからこそ、予定調和を完全に超えた生の人間ドラマが立ち現れます。