可愛さを脱ぎ捨てる!かっこいいネズミのイラストを描くプロ技法
単に鋭い目つきに仕立てるだけでは、本物の重厚感は出ない。ファンタジーやアンダーグラウンドの世界観において、観客を唸らせる作品に仕立て上げるには、質感(マテリアル)の細やかな描き分けとライティングの緻密な設計が不可欠だ。
特にダークファンタジーの作品群では、ボロボロに引き裂かれたローブの布地、経年変化でくすんだ甲冑の金属光沢、そして湿り気を帯びた毛並みの質感の違いをリアルに描き分けることが求められる。最新のデジタルイラストレーションでは、ブラシのタッチをあえて粗く残すことで絵画的な深みを与え、キャラクターの背後に潜む過酷な生存環境までをもリアルに物語らせる。光を背後から照射するリムライトを効果的に配置すれば、暗闇の中に鋭いシルエットが浮き上がり、静かな威圧感を演出できる。