ネット特定班の恐るべき手口|瞳の反射や電柱から暴かれる身バレの罠

話題沸騰中の ネット特定班の恐るべき手口|瞳の反射や電柱から暴かれる身バレの罠について、主要な情報をご紹介しています。

ネット上では、難解なパズルを解くかのように居場所を当てる特定班が一種の「デジタル探偵」として持て囃される風潮があります。しかし、その実態は決して緻密なプロフェッショナル集団などではありません。数打ちゃ当たるの精神で推測を書き連ねる素人の集合体に過ぎず、そこには常に無関係な第三者を破滅させる「誤爆」のリスクがつきまとっています。

日本国内でも、高速道路でのあおり運転事件や凄惨なリンチ事件が発生した際、犯人と全く無関係な女性や企業が「特定班」によって犯人扱いされ、勤務先への嫌がらせ電話や殺害予告にまで発展した冤罪事件は記憶に新しいところです。「ネットde真実」を信じ込んだ集団が、似た名前や共通する服装という杜撰な根拠だけで暴走した結果、被害者の生活は修復不能なまでに破壊されました。

ここで認識しなければならないのは、特定班の違法性と法律上の責任です。「ネット上の公開情報をまとめただけ」という言い訳は、現代の司法では一切通用しません。

第一に、他人の氏名、住所、勤務先、電話番号などの個人情報を本人の同意なく晒す行為は明白なプライバシー侵害に該当し、民事上の不法行為として高額な損害賠償請求の対象となります。さらに、真実か否かにかかわらず、社会的評価を低下させる情報を公然と摘示すれば、刑法230条の名誉毀損罪(3年以下の懲役・禁錮または50万円以下の罰金)が成立します。侮辱罪の厳罰化やプロバイダ責任制限法の改正(発信者情報開示命令事件に関する裁判手続の新設)により、現在では匿名アカウントの背後にいる人物を特定し、名誉毀損による逮捕や家宅捜索へ至るスピードは劇的に加速しています。

また、好意や悪意から特定の個人の行動を監視・追跡し、ネット上で居場所を公表し続ける行為は、改正ストーカー規制法違反に問われる可能性があります。「画面の向こうの謎解き」のつもりで行ったキーボードの入力が、ある日突然、警察の捜査員を自宅に招き寄せる重大な犯罪行為へと直結しているのです。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。