ヒラマサとは?ブリとの違いや旬・高級魚の理由をプロが徹底解説

ヒラマサとは?ブリとの違いや旬・高級魚の理由をプロが徹底解説についての疑問解決ガイドを徹底解説します。

魚の味を語る上で欠かせないのが「旬の時期」です。水産業界には古くから「冬の寒ブリ、夏のヒラマサ」という格言があります。

ブリは冬の産卵前にたっぷりと脂を蓄えるため12月〜2月が最盛期となりますが、春の産卵を終えると身が痩せて味が落ちてしまいます。一方、ヒラマサの旬の時期は5月から10月(初夏から秋)です。ヒラマサは春から初夏にかけて産卵を行いますが、産卵後も体力の回復が極めて早く、水温が上がる夏場でも身が軟化せず、強い筋肉質な歯ごたえと上質な脂を維持できる特異な生態を持っています。

実際にヒラマサの刺身の味を体験すると、ブリとの決定的な違いに驚かされます。ブリの刺身が「濃厚でトロリとした脂の甘み」を楽しむものであるのに対し、ヒラマサは「コリコリとした力強い弾力と、後味に一切の臭みがないクリスタルな旨味」が特徴です。また、ブリは切った後に血合い部分が酸化して黒ずみやすいのに対し、ヒラマサは血合いが鮮やかな紅色を長時間保ち、身の透明感が失われません。この「見た目の美しさと上品なキレ」こそが、一流の鮨職人たちがヒラマサを別格として重宝する所以です。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。