もう解けない!プロ直伝の靴紐結び方と劇的に歩行が変わる科学的裏ワザ
革靴を履くビジネスパーソンを悩ませるのが、蝋引き(ワックスコーティング)されたツルツルした丸紐です。歩く振動ですぐに緩んでしまう問題をエレガントに解決するのが、フランスの名門靴ブランドが考案したベルルッティ結び手順です。この結び方は、一度掛けの基礎結びの段階で紐を2回巻きつけ、さらに蝶結びの輪を作る際にも両方の輪を交差させて内側に2重に通します。結び目の中に二重の摩擦面が生まれるため、細い丸紐であっても終日緩むことがなく、ほどく際は両端を引くだけで元に戻ります。革靴のほどけにくい結び方として、これ以上の美しさと強固さを兼ね備えた技法はありません。
一方、ランニングシューズ靴紐の性能を極限まで引き出すのがアスリート結びのやり方です。ランニングシューズの一番上、足首付近にぽつんと開いている「使われていない予備の穴(2つ並んだハトメ)」を目にしたことがあるはずです。この穴は飾りではなく、ヒールロック(踵の固定)を行うための専用構造です。
手順は、一番上の穴から紐を外側から内側へ通して小さな輪を作ります。反対側も同様に輪を作り、互いの紐の端を向かい側の輪へクロスさせて通します。そのまま紐を後方へ斜め上にグッと引き締めることで、足首のホールド感が飛躍的に向上します。踵が靴底と完全に密着して靴の中で足が前方へ滑らなくなるため、下り坂でもつま先の爪を痛めず、紐の解けも防止できる理にかなったバイオメカニクス技術です。
また、普段履きにおけるスニーカー紐解けない裏ワザとして手軽なのが、結び目の摩擦力を意図的に高める方法です。結び目を構成するクロス部分に霧吹きでわずかに水分を含ませてから締めるだけで、繊維同士が密着して乾燥時に強固にロックされます。市販の蜜蝋(みつろう)やクリアキャンドルを結び目となる箇所に軽くこすりつけておく手法も、繊維のすべりを防ぐ裏技としてスニーカー愛好家の間で高く評価されています。