給食の揚げパンはなぜ不滅なのか?発祥の真相とプロ直伝の再現レシピ

給食の揚げパンはなぜ不滅なのか?発祥の真相とプロ直伝の再現レシピの詳細について、最新情報を基に徹底解説します。

揚げパンの起源を辿ると、終戦直後の混乱期が色濃く残る1952年(昭和27年)に行き着きます。給食揚げパン発祥の地として公式に記録されているのは、東京都にある大田区立嶺町小学校です。当時、同校で学校給食の調理を担当していた篠原常吉調理師が考案した調理法こそが、すべての始まりでした。

当時の学校給食で支給されていたコッペパンは、小麦粉の質や製法の限界もあり、焼き上がりから時間が経つとパサパサと硬くなりやすい欠点を抱えていました。当時、インフルエンザなどの風邪で学校を休んだ児童の家へ、同級生が連絡帳とともに給食のパンを届ける習慣がありましたが、時間が経ったパンは硬くなって喉を通りにくくなってしまいます。

「病床で食欲が落ちている子どもに、少しでも美味しく、栄養のあるものを食べさせたい」

篠原調理師が試行錯誤の末に行き着いたのが、硬くなったパンを油で揚げることで表面を殺菌・乾燥から守り、日持ちをさせつつ柔らかさを取り戻すという手法でした。さらに、貴重だった砂糖を惜しみなくまぶすことで、高カロリーで食べやすいエネルギー源へと昇華させたのです。この揚げパン発祥歴史真相は、単なる調理技術の工夫にとどまらず、現場の教育者・調理従事者が抱いていた児童への深い慈愛そのものでした。その後、第1回学校給食コンクールで文部大臣賞を受賞したことを契機に、この製法は瞬く間に全国の学校給食現場へと普及していきました。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。