アンパンマン誕生秘話の真実!戦争体験と批判殺到の初期設定を解剖

アンパンマン誕生秘話の真実!戦争体験と批判殺到の初期設定を解剖の注目ポイントを分かりやすくまとめてご紹介します。

アンパンマンが初めて世に出たのは、幼児向けの絵本ではありませんでした。誕生のきっかけとなったのは、1969年に雑誌『PHP』に連載された大人向けの短編童話集『十二の真珠』に収録された一編です。

この最初期の作品に登場するアンパンマンは、パンの妖精でも丸顔のキャラクターでもなく、なんと普通の小太りな中年男性(人間)でした。薄汚れたマントをまとい、空腹に苦しむ子どもたちのもとへ本物のアンパンを届けるという設定だったのです。当時の描写では、格好いい必殺技を繰り出すわけでもなく、国境警備隊に怪しい人物と見なされて対空砲火を浴びながらも、ただただパンを配り続ける哀愁漂う姿が描かれていました。

その後、1973年にフレーベル館の月刊絵本『キンダーおはなしえほん 1973年10月号』として刊行されたのが、私たちがよく知る頭部がパンの形をしたアンパンマンの初代絵本です。人間からパンの姿へとデザインは変更されたものの、「自らを削って他者を救う」という根本的なコンセプトは、最初期の人間設定の時代から寸分もブレずに引き継がれていました。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。