一青妙の現在と結婚の噂は?歯科医・女優・作家の素顔と波乱の半生
一青妙が作家として世に出るきっかけとなったのは、東京都世田谷区にあった生家の取り壊しに伴う遺品整理でした。押し入れの奥から見つかった赤い木箱(箱子=シャンツ)。その中には、父が母へ送った古い手紙や日記、そして母が書き残した膨大な台湾料理のレシピノートが眠っていました。
これを機に彼女は、生前は深く知ることのできなかった父の苦悩、母の深い愛情、そして自らが背負う「顔家」の血脈を辿る旅に出ます。その調査と追憶を一冊にまとめたデビュー作『私の箱子』(2012年、講談社)は、単なる家族の思い出話を超え、昭和から平成にかけての台湾と日本の歴史のうねりを個人の視点から描き出した傑作として絶賛されました。
さらに、母のレシピノートを軸に食と家族の再生を描いた第2作『ママ、ごはんまだ?』(2013年、講談社)は、2017年に日台合作映画(木南晴夏主演、一青妙自身も出演)として実写化。台湾の豚足の煮込みや大根餅、ちまきといった家庭料理の描写を通じて、言葉や国境を超えた親子の絆を浮き彫りにし、現在に至るまでロングセラーとして読み継がれています。