よさこいの意味は夜にいらっしゃい?発祥の歴史と鳴子の謎を解明

よさこいの意味は夜にいらっしゃい?発祥の歴史と鳴子の謎を解明とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

民俗学や方言学の文献を紐解くと、よさこいの語源は土佐弁の「夜さ来い(よるさにきなされ=今夜おいでなさい)」という誘いの言葉に行き着きます。「夜さ」は土佐の古語で「夜」や「晩」を指し、「来い」は文字通り来訪を促す呼びかけです。つまり、夜さ来いの意味とは、男女が人目を忍んで愛を語らう「夜にいらっしゃい」という情趣あふれるメッセージでした。

文献上に残るよさこいの漢字表記には「夜さ来い」のほかに、当て字としての「夜咲恋」や、力仕事を連想させる「与作来い」など複数の説が存在します。なかでも慶長年間に山内一豊が高知城を築城した際、工夫たちが木遣り歌として「ヨイヤサノコイ」と掛け声をかけ合っていたという伝承は、労働歌としての源流を示す重要な記録です。

この言葉が広く庶民に定着した決定打は、江戸時代末期に生まれた土佐民謡よさこい節でした。とりわけ有名なよさこい節の歌詞「土佐の高知のはりまや橋で 坊さんかんざし買うを見た よさこい よさこい」は、五台山竹林寺の僧侶・純信と鋳掛け屋の娘・お馬の禁断の恋を描いた実話のスキャンダルを歌ったものです。夜の逢瀬を象徴する艶っぽいフレーズは、やがて土佐人の気骨と自由闊達さを象徴する合言葉へと変容していきました。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。