渡哲也の死因「肺炎」の真実と壮絶闘病記|遺言に秘めた昭和美学
所属事務所であった石原プロモーションが発表した公式リリースによると、渡哲也さんは2026年8月10日午後6時30分、肺炎のため東京都内の病院で逝去しました。享年78。折しも新型コロナウイルス禍の最中であったことから様々な憶測を呼びましたが、関係各所への取材により、直接的な死因となったのは長年患っていた呼吸器系の持病に起因する細菌性・誤嚥性の肺炎であったことが明らかになっています。
渡さんの肺は、すでに極限の緊張状態にありました。2010年代以降、渡さんは重度の慢性閉塞性肺疾患(肺気腫)に悩まされており、私生活では携帯用酸素吸入器が手放せない状態が続いていました。ヘビースモーカーとして知られた昭和のスターゆえの代償でもありましたが、階段の上り下りですら呼吸が乱れる身体でありながら、カメラが回れば背筋を伸ばし、毅然とした大門軍団のリーダーを演じ続けていたのです。
肺気腫によって不可逆的に破壊された肺組織は、わずかな風邪や体調不良でも急激な低酸素血症や重症肺炎を引き起こすリスクを孕んでいます。2026年8月上旬、呼吸機能の急激な悪化によって緊急入院した渡さんは、集中治療室で懸命な処置を受けましたが、長年の闘病で体力を削られた肉体は限界を迎えていました。