白鵬の引退理由は右膝の限界か?一代年寄問題の真相と現在を徹底解説
白鵬の引退を巡っては、土俵外での制度的な手続きや噂についても長年議論が巻き起こっていました。中でも注目されたのが「日本国籍の取得(帰化)」と「一代年寄の行方」です。
日本相撲協会の規定上、現役引退後に親方(年寄)として角界に残るためには、日本国籍を保持していることが必須要件となっています。白鵬は2019年9月に日本国籍を取得。これにより、引退後も親方として後進の指導にあたる資格を正式に獲得しました。
一方で、世間の大きな関心を集めたのが「一代年寄」の授与でした。一代年寄とは、大鵬、北の湖、貴乃花のように顕著な功績を残した大横綱に対し、現役名(四股名)のまま親方として活動することを認める特例措置です。優勝45回という空前絶後の実績を持つ白鵬への授与は順当と見られていました。
しかし、日本相撲協会の有識者会議がまとめた提言書において、「一代年寄は相撲協会の寄付行為(定款)に規定が存在しない特例であり、今後は適用すべきではない」との見解が示され、白鵬への一代年寄授与は見送られることとなりました。
この決定の背景には、相撲協会の制度改革の流れに加え、後述する取り口や土俵外での言動に対する協会上層部との温度差があったとされています。結果として白鵬は、年寄名跡「間垣」を取得して親方となり、その後名跡を変更して「宮城野」を襲名しました。