千と千尋の神隠し緑の顔の正体は?カシラの裏設定と坊変身の謎

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映画『千と千尋の神隠し』に登場する緑の顔の正体とは、湯婆婆の部屋に常駐している怪異キャラクターで、正式名称を「カシラ(頭)」といいます。身体は一切存在せず、髭を生やした中年男性の頭部だけで構成されており、移動する際は床を転がるか、顎を使ってバウンドするように飛び跳ねます。

作中では常に3体1組で行動し、千尋が湯婆婆と契約を交わす場面では、契約書を取り囲むように机の上へ飛び乗り、千尋を威圧する番犬のような役割を果たしていました。発する言葉は人語ではなく、ドスの利いた「オイ」「オイオイ」という唸り声のみ。この印象的な声について、公式パンフレットやスタジオジブリのクレジットでは個別の専任声優名は記載されておらず、当時の音響スタッフやキャスト陣の声を加工・サンプリングした合成音響として制作されたことが記録されています。

モデルや造形の由来については、日本古来の民間伝承に登場する妖怪「舞首(まいくび)」が有力視されています。舞首とは、いがみ合って首を斬り落とされた3人の悪漢が、首だけになっても海上で争い続けたという鎌倉時代の伝説です。宮崎駿監督はこのおどろおどろしい伝承を取り入れつつ、どこか愛嬌のある「縁起物の動くだるま」のようなフォルムへと昇華させ、唯一無二のキャラクターへと仕立て上げました。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。