豊昇龍は性格が悪そう?鋭い睨みの真相と愛される素顔のギャップ
周囲の人々の証言を追うと、土俵上の荒々しい姿からは想像もつかないほど、温厚で情に厚い人間性が浮かび上がってきます。豊昇龍が所属する立浪部屋の師匠・立浪親方(元小結・旭豊)は、メディアの取材に対して「素直で本当にいい子ですよ。暴力や理不尽な振る舞いなんて全くない」と語り、弟子としての真面目さと人柄の良さを一貫して絶賛しています。
相撲部屋という厳しい共同生活の中で、豊昇龍は入門当初から周囲への気配りを欠かしませんでした。来日したばかりの頃、本名の「ビャンバスレン」から取った愛称「ビャンバ」と呼ばれていた彼は、日本語の文法が完璧でなくとも、臆することなく親方や兄弟子とコミュニケーションを図ろうとしました。その積極性と「早く日本の生活に馴染みたい」という謙虚な姿勢が、部屋全体の信頼を勝ち得た原点です。
また、弟弟子に対する面倒見の良さも有名です。稽古場では厳しい指導を行う一方で、稽古が終われば一緒に食事を囲み、悩んでいる後輩には優しく声をかける兄貴分として慕われています。勝負の世界で見せる「負けず嫌い」のエネルギーは、稽古場で兄弟子に負けた悔しさを誰よりも練習量で埋め合わせるという、極めて純粋で前向きな向上心として昇華されているのです。