なぜギャルのパンティが世界を救ったのか?Db神龍の真相と現代の反響

なぜギャルのパンティが世界を救ったのか?Db神龍の真相と現代の反響についての真相をお届けします。

なぜ鳥山明氏は、物語の最大の山場にこの願いを配置したのか。当時のインタビューや関連書籍の記述を紐解くと、そこには古典文学の換骨奪胎と、王道展開をあえて外す作家特有の天邪鬼な美学が存在していた。

『ドラゴンボール』のベースが中国の古典『西遊記』にあることは広く知られている。悟空が孫悟空、ヤムチャが沙悟浄、そしてウーロンが猪八戒のポジションである。西遊記における猪八戒は、底なしの食欲と並んで極端な「好色漢」として描かれる。ウーロンが神龍に対して放ったセリフは、猪八戒が持つ根源的なスケベ心という古典的元ネタを、1980年代の日本の少年カルチャーへ鮮烈に落とし込んだ結果生まれたものだった。

鳥山氏は生前の対談などで、「少年漫画の主人公側が格好良く正義の願いを唱えて解決するのは気恥ずかしかった」という趣旨の述懐を残している。読者が「どうやって世界を救うのか」と息を呑む極限状態において、最もくだらない動機が世界を救ってしまうという予定調和の破壊。この脱構築こそが、鳥山明という稀代のストーリーテラーが仕掛けた痛快な仕掛けの核心であった。

なお、ネット上で長年議論されてきた「あのパンティは一体誰のものだったのか」という疑問について、作中では明確な持ち主は明かされていない。空からひらひらと降ってきた白のフリル付きパンティをウーロンは頭にかぶって歓喜するが、ファンの間では「神龍が無から創造したのか、近隣の民家からテレポートさせたのか」という考察が今なお活発に交わされている。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。