B'z人気曲ランキング決定版!売上とファン投票の真相
ネット上のコミュニティやSNSでは、B'zに対して時折「全盛期は90年代であり、最近はultra soulしか知らない」「歌詞が情けない男の妄想ばかり」といった表層的な言説が見受けられます。しかし、これは楽曲の構造と文脈を見落とした誤解です。
まず、稲葉浩志が描く「弱気で不器用な男性像」は、80年代の典型的なマッチョイズムやロックのステレオタイプに対するアンチテーゼとして意図的に構築されたものです。完璧なヒーローではなく、日常の些細な出来事に悩み、好きな人の前で空回りする等身大の人間性を描くからこそ、リスナーは強烈なカタルシスと自己肯定感を得ることができます。
また、「カラオケで盛り上がるだけのパーティーロック」という見方も正確ではありません。松本孝弘の作曲技法は、ブルースやハードロックの伝統的なペンタトニックスケールに、緻密なコードボイシングやジャズ/クラシックの手法を融合させた極めて高度な音楽理論の上に成り立っています。トッププロのミュージシャンたちがこぞって松本孝弘のギタートーン(「TAKトーン」)を研究し続ける理由がここにあります。