ハイムリック法の正しいやり方と手順|乳児・妊婦への禁忌と緊急救命
Q1:ハイムリック法と背部叩打法はどちらを先にやるべきですか?
A1:日本の消防・日本蘇生協議会(JRC)ガイドラインでは、どちらを先に実施してもよいとされています。ただし、乳児・妊婦・高齢者など腹部圧迫のリスクが高い対象には背部叩打法を第一選択とします。成人の場合でも、背部叩打法を数回試して効果がなければハイムリック法へ切り替える、またはその逆というように、異物が取れるまで両者を組み合わせて粘り強く実施することが推奨されます。
Q2:高齢者が餅や肉を詰まらせた場合、ハイムリック法を行っても肋骨は折れませんか?
A2:骨密度が低下している高齢者の場合、強い圧迫によって肋骨骨折や内臓損傷をきたす可能性はあります。しかし、完全窒息による心停止と脳死は数分で進行するため、救命処置をためらうべきではありません。まずは背部叩打法を力強く試し、取れない場合はみぞおちの骨を避けて上腹部を斜め上に突き上げてください。
Q3:掃除機で吸い出す応急処置用のアタッチメントや専用器具は使っても良いですか?
A3:家庭用掃除機を直接口腔内に差し込む行為は、口腔粘膜や喉頭組織を激しく損傷させるため極めて危険であり推奨されません。医療機器として承認されている専用の陰圧式気道異物除去器具が手元にある場合は補助的に使用可能ですが、器具の準備に時間を浪費するより、即座に手技(背部叩打法・ハイムリック法・胸骨圧迫)を開始することが最優先です。