フジテレビの帝王・日枝久の現在|取締役退任理由と隠された権力構造

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表面上は役員を退いた日枝氏ですが、その影響力は完全にゼロになったのでしょうか。現役の民放関係者や古参プロデューサーへの取材から浮かび上がるのは、今なおグループ内に根強く残る「見えない空気」です。

「日枝さんが社内から完全にいなくなったわけではありません。フジサンケイグループの合同会議や式典では、依然として最上座に迎えられます。幹部人事においても、かつて日枝体制で重用されたいわゆる『日枝チルドレン』が子会社や関連団体の要職に就いており、完全な脱・日枝化を成し遂げられたとは言い切れません」(大手キー局編成幹部)

週刊誌等で報じられた「寵愛された女性アナウンサーの出世」や「役員人事への意向反映」といった噂について、現役社員は「直接的な命令が下るわけではなく、周囲の役員が日枝氏の機嫌を損ねないよう過剰に先回りして忖度する構造が長年染み付いていた」と証言します。この忖度構造こそが、長年にわたる意思決定の遅れを招いた深層心理と言えます。

なお、ネット上で関心を集める日枝久氏の資産については、数十年におよぶ代表取締役社長・会長職としての役員報酬、退職慰労金、フジ・メディア・ホールディングスの大口株式配当などを考慮すると、数十億円規模の個人資産を築いていると推定されます。家族関係についても、名門家系としてプライベートは厳重に守られており、スキャンダルとは無縁の厳格な私生活を貫いています。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。