志村けんの三鷹豪邸は現在どうなった?解体や空き家放置の真相を追う

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志村けんさんの不動産問題がここまで長期化した最大の要因は、志村けん遺産相続の複雑さと莫大な税負担にあります。志村さんは生涯独身を通し、法律上の配偶者や公的な認知をした子どもがいませんでした。そのため、法定相続人となったのは実兄である兄知之さんをはじめとする兄弟でした。

生前の志村さんの遺産総額は、三鷹の豪邸や熱海のリゾートマンションなどの不動産、預貯金、有価証券、さらには将来的な版権収入を含め、推定10億円以上にのぼると報じられました。日本の税法上、兄弟姉妹が相続する場合、配偶者控除のような大幅な税額軽減措置は適用されず、相続税率は最高水準の55%が重くのしかかります。単純計算でも数億円規模に達する現金での納税義務が、残された高齢の親族に突きつけられたのです。

さらに遺族を悩ませたのが「遺品整理の行方」でした。地下の稽古場や書斎、寝室には、「バカ殿様」の衣装やかつら、三味線、表彰トロフィー、特注のコント小道具、さらには数千本を超えるビンテージ酒や高級腕時計などが遺されていました。兄の知之さんは当時の取材に対し、「どこから手を付けていいか分からないほど膨大で、弟が大切にしていた品を無下に処分することもできず途方に暮れた」と苦渋の胸中を吐露しています。

それでも時間をかけ、愛車であったロールスロイスは生前親交の深かった千鳥の大悟さんが引き継ぎ、貴重な舞台小道具や台本は所属事務所(イザワオフィス)や関係機関が適切に保管・アーカイブ化する形で、一つひとつ整理が進められていきました。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

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