川越の名店「若松屋」カシラ無限供給の真相|注文ルールと予約攻略
若松屋の暖簾をくぐり、カウンターやテーブル席に案内されると、一般的な居酒屋とは全く異なる光景が広がります。店員から尋ねられるのは「お飲み物は何にしますか?」という最初の一言のみ。串焼きの注文票を手渡されることも、メニュー表を開いて品定めを促されることもありません。
ドリンクを頼んで喉を潤していると、わずか数分で炭火から引き上げられたばかりの豚のカシラ肉(こめかみやほほ肉)の串焼きが、目の前の平皿へ自然に1〜2本置かれます。これこそが、埼玉県東松山市を発祥とし、若松屋が川越の地で頑なに守り続けている「自動配膳システム」です。
焼き台では職人が常にカシラを絶え間なく炭火で転がしており、フロアスタッフが皿の減り具合を巡回しながらチェックしています。客が最後の一口を食べ終え、皿の上に串だけが残るか空になると、頼んでもいないのに「はい、焼き立てどうぞ」と次なる熱々のカシラが補充される仕組みです。
「若松屋 ストップの頼み方」|知っておくべき退店・終了のマナー
初訪の客が最も緊張するのが、この無限連鎖をどのタイミングで、どのように終わらせるかという「ストップの頼み方」です。仕組みは極めてシンプルですが、明確な合図を送らない限り、職人は「まだ食べる」と判断して串を運び続けます。
お腹が満たされてきたら、「お皿の上にまだ食べていないカシラを1本残しておく」のが最もスマートな暗黙の合図です。皿の上にカシラが残っている間は、店員が無理に追加を置くことはありません。そして、完全に打ち止めにしたい場合は、皿が空になったタイミングで店員に「カシラ、ストップでお願いします」とはっきり告げるだけで完了します。最後にお会計を頼めば、串入れの串の本数を店員が手際よく数え、明朗会計へと進みます。