進撃の巨人でエレン死亡はなぜ?ミカサの決断と結末の真相を徹底考察
なぜエレンはみずから討たれる結末を受け入れたのか。その背景には、単一の理由では片付けられない、幾重にも重なった過酷な因果関係が存在します。
第一の理由は、「巨人の力」をこの世から完全に消滅させることでした。エルディア人が巨人化できる限り、世界からの差別と恐怖、そして軍事兵器としての搾取は終わりません。巨人の力を根絶するには、2000年間すべての巨人の起源となってきた「始祖ユミル」の呪縛を解く必要がありました。エレンはそのトリガーとなる役割を担っていたのです。
第二の理由は、「地鳴らし」によって島外の人類8割を駆逐し、アルミンたち仲間を「人類を救った英雄」に仕立て上げることです。外の世界の文明基盤を徹底的に破壊してパラディ島へ即座に報復できない状態を作り出し、さらにエレンという「世界の脅威」を討ち取った英雄としてアルミンたちを世界の表舞台に立たせることで、彼らの発言権と生存を担保しようと画策しました。
さらに見落としてはならない決定的な要因が、「ユミルの呪い」による寿命限界です。九つの巨人の能力を継承した者は、始祖ユミルが能力に目覚めてから死ぬまでの年数である「13年」しか生きられません。エレンが父グリシャから進撃の巨人と始祖の巨人を継承したのは845年(当時10歳前後)。最終決戦が起きた854年の時点で、エレンの残り寿命は4年足らずでした。どのみち間近に迫っていた死期を前に、自分の命を最大の対価として使い切る道を選んだと言えます。