キリンの睡眠時間は1日20分?立ったまま眠る理由と驚きの生態を解明

キリンの睡眠時間は1日20分?立ったまま眠る理由と驚きの生態を解明について分かりやすく解説いたします。最新の情報をお届けします。

キリンが立ったまま寝る理由は、サバンナの生態系における「天敵への警戒」と「身体構造の物理的制約」という2つの要因が直結しています。

キリンの主な天敵はライオンやブチハイエナの群れです。成体のキリンは時速50キロメートル以上で走ることができ、強烈なキック力でライオンを蹴り殺すことすらありますが、それは「立っている状態」に限られます。地面に座り込んだり横になったりしている状態では、強靭な脚力を活かすことができません。

体重が1トンを超えるキリンは、長い四肢を折りたたんで地面に座ると、立ち上がるまでに数秒のタイムロスが生じます。夜陰に乗じて忍び寄る肉食獣にとって、横たわったキリンは格好の標的です。捕食のリスクを極限まで下げるため、関節を特殊な腱でロックし、立ったまま筋肉を使わずに仮眠できる身体へと進化しました。

ただし、野生でも100%立ったまましか寝ないわけではありません。群れの仲間が見張りをしている状況や、完全に安全が確保されていると本能が判断した短時間のみ、キリンは寝方として横になる姿を見せます。その際、長い首を後ろにぐにゃりと曲げて自らのお尻や背中に乗せる独特の「スワンポーズ」をとります。このキリンの首の寝相は、重い頭部を安定させて首の筋肉疲労を防ぐための力学的に理にかなった体勢です。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。