グリーンスムージー黄金比と痩せない罠|栄養学が暴く失敗の真相
「デトックス目的で始めたのに、排便回数が減って腹痛が起きるようになった」という訴えも極めて多いトラブルの一つです。良質な食物繊維を補給しているはずが、なぜ逆効果を生むのでしょうか。その鍵は、食物繊維の「質」の偏りにあります。
野菜に含まれる食物繊維には、水に溶けない「不溶性食物繊維」と、水分を抱え込んでゲル化する「水溶性食物繊維」の2種類が存在します。小松菜やケール、セロリなどの葉物野菜に豊富なのは主に不溶性食物繊維です。腸の蠕動(ぜんどう)運動が低下している人や水分摂取が不足している人が不溶性ばかりを大量に送り込むと、腸内で便のかさが増えすぎて水分が奪われ、硬い塊となって腸管を塞いでしまいます。これこそが、スムージー生活で便秘悪化の決定的な理由となるメカニズムです。便秘解消を狙うのであれば、アボカドやキウイ、チアシードといった水溶性食物繊維をバランスよく配合することが不可欠です。
また、健康志向の生活者が直視すべきなのがグリーンスムージー危険性の真相です。特に注意を要するのが、ほうれん草を生のまま大量にミキサーにかける行為です。日本泌尿器科学会の診療ガイドライン等でも言及されている通り、ほうれん草には高濃度の「シュウ酸」が含まれています。シュウ酸は腸内でカルシウムと結合しきれない場合、尿中に排出されてカルシウムと結びつき、激痛を伴う尿路結石(シュウ酸カルシウム結石)の主原因となります。
加熱調理(茹でこぼし)を行えば水溶性のシュウ酸は大幅に溶出しますが、生のまま毎朝数十グラムから100グラム以上を長期間摂取し続ける行為は極めてリスクが高まります。これが専門家の警鐘を鳴らすほうれん草生スムージー注意点です。毎日のベースグリーンとして生食するなら、シュウ酸含有量がほうれん草の数十分の一程度と極めて低い「小松菜」「チンゲンサイ」「サニーレタス」を選択するのが、臨床栄養学の観点からも鉄則です。