法隆寺はなぜ倒れない?1400年の謎を解く七不思議と聖徳太子の真相
法隆寺の美術的価値の頂点に君臨するのが、大宝蔵院に安置されている百済観音と、東院伽藍の夢殿に祀られている救世観音です。
スラリとした優美な八頭身|百済観音像の特徴
大宝蔵院の中央に佇む国宝「百済観音像(観音菩薩立像)」は、像高約209センチメートルを誇る木造彫刻です。一般的な飛鳥仏が持つ正面性の強い重厚感とは一線を画し、法隆寺 百済観音像 特徴として特筆すべきは、驚くほどスレンダーな八頭身のプロポーションと、側面から見たときの緩やかなS字カーブを描く優美な立ち姿です。クスノキの一木造りで作られ、手にした水瓶(すいびょう)を軽く傾ける姿や、風をはらんだような天衣(てんね)のドレープは、東洋のモナリザとも称される異国情緒と神秘性を放っています。
封印を解かれた秘仏|法隆寺 夢殿 救世観音 特別開扉
聖徳太子の斑鳩宮跡に建てられた八角円堂「夢殿」の本尊である「救世観音像」は、聖徳太子の等身仏と伝えられる絶対秘仏です。白布で幾重にも巻かれ、数百年にわたり僧侶すら見ることが許されなかったこの像は、明治17年(1884年)、アメリカ人美術史家アーネスト・フェノロサと岡倉天心によって封印が解かれました。黄金の輝きを残したクスノキの像は、鋭い眼差しとアルカイックスマイルをたたえ、見る者を圧倒します。
現在でも救世観音は秘仏であり、春(4月11日〜5月18日)と秋(10月22日〜11月23日)の年2回のみ「特別開扉」が行われます。この期間に合わせて参拝することは、斑鳩観光における最大のハイライトとなります。