千円札の三つ折り完全図解!肖像画の向き・新紙幣の正しいマナー
お札を折って袋に入れる作法は、用途が「慶事(お祝い・感謝)」なのか「弔事(お悔やみ)」なのかによって180度反転します。これを混同すると、相手に対して致命的な失礼となりかねません。
祝儀やお年玉、お車代といった慶事では、ポチ袋のお札の向きと表裏を厳格に揃えます。ポチ袋の表側(水引や「お年玉」「寿」などの文字が印刷されている面)に対して、三つ折りにしたお札の表側(折り重ねて右側の面が一番上に来ている状態)が向かい合うように入れます。さらに、袋から出した時にお札の上部が上になるよう、天地(上下)の向きも揃えて封入します。
一方で、お通夜や葬儀の心付け・車代などの弔事では、あえて「顔を伏せる」「悲しみにうつむく」という意味を込め、肖像画の裏側をポチ袋の表面に向けたり、上下を逆にしたりする慣習が存在します。また、慶事では折り目のないピン札(新札)を用意するのが礼儀ですが、弔事では「事前に不幸を予期して用意していた」と受け取られないよう、あらかじめ折り目のあるお札を使うか、新札であっても一度軽く折ってから包むのが古くからの習わしです。
なぜポチ袋では「四つ折り」ではなく「三つ折り」が推奨されるのかというと、古来より陰陽道において奇数は「陽の数(縁起が良い数字)」、偶数は「陰の数」とされてきた歴史的背景があります。さらに「四」は「死」を想起させる忌み数であるため、お祝い事でお札を四つ折りにすることは固く禁じられてきました。