千日デパート跡地の現在とは?火災の歴史とビックカメラなんば店の真相
凄惨な事故から半世紀以上が経過した現在、犠牲者を追悼するための祈りはどこで行われているのでしょうか。千日デパート慰霊碑の場所を巡っては、「現地に行っても見当たらない」「どこで手を合わせればいいのかわからない」という声がネット上でも散見されます。
これには明確な理由があります。商業ビルであるエスカールなんばの敷地周辺には、一般の通行人が立ち入れる路面用の慰霊碑は建立されていません。しかし、供養が途絶えているわけでは決してありません。
関係者の証言および過去の報道取材によると、現在のエスカールなんばビルの屋上部分には、一般客の立ち入りが制限された関係者専用区域に地蔵尊と祭壇が祀られており、ビル関係者や管理会社によって月命日や年忌法要が厳粛に継続されています。商業施設としての日常を維持しつつも、惨劇の土地を預かる責任として、静かな鎮魂の祈りが続けられているのです。
また、一般の市民や遺族が参拝できる公的な供養の場としては、大阪市天王寺区にある和宗総本山「四天王寺」の境内などに、千日デパート火災の犠牲者を悼む供養塔や過去帳が安置されています。毎年5月13日の命日には、関係寺院や遺族らによって追悼法要が執り行われ、失われた命への祈りと、防災への誓いが新たにされています。