ドライブイン黒浜の閉店理由と現在|名物もつ煮の記憶と跡地の真相
埼玉県蓮田市黒浜の国道122号(ワンツコツー)沿いに位置していた「ドライブイン黒浜」は、高度経済成長期から平成、そして令和初期に至るまで、日本の物流を最前線で支える大型トラックドライバーたちの憩いの場として機能してきました。
広大な未舗装駐車場には夜昼問わず10トントラックやトレーラーが列をなし、店内に入れば使い込まれたテーブル席、小上がりの畳敷き、壁一面に貼られた黄色い短冊メニューが来店客を迎えていました。かつては24時間営業や早朝・深夜帯の営業も行われており、深夜のハイウェイを走り続ける男たちにとって、温かい白米と味噌汁、そして人情味あふれる接客は何よりの救いとなっていたのです。
当時の常連ドライバーの手記には「深夜に黒浜の赤い看板が見えると心底ホッとした」「店主の『お疲れさん、気をつけてな』という一言で次の目的地まで走れた」といった声が数多く残されており、単なる飲食店を超えた「街道のライフライン」であったことがうかがえます。