あいみょん『愛を伝えたいだとか』歌詞の意味を徹底考察!男心の真相
あいみょんの楽曲群において、男性の一人称である「僕」を用いた作品は数多く存在しますが、その筆頭として挙げられるのが本作です。リリース当時の音楽雑誌や特番インタビューにおいて、彼女自身は「男性の女々しさやカッコ悪い部分、めんどくさい感情が好き」という趣旨の発言を度々残しています。
女性アーティストが男性目線で書く場合、理想化された王子様像や記号的な男らしさに陥りがちですが、あいみょんのアプローチは正反対でした。朝起きてベッドの中でグダグダと考えを巡らせ、素直に「好きだ」と言えないプライドや情けなさを、まるで覗き見しているかのような解像度で描写しています。
音楽関係者への取材によると、当時フォークロック色の強かった彼女が、ブラックミュージックに通じるファンキーなビートに乗せてこの男心を歌うというアプローチは、制作陣にとっても大きな挑戦でした。女性という客観的な外部視点を持っているからこそ、男性特有の「格好つけたいけれど弱さを晒してしまうアンビバレンス(両価性)」を冷徹かつ愛おしく切り取ることができたと言えます。