香水のラストノートとは?時間経過で惹きつけるプロ直伝の纏い方
香水の扱い方については、ネット上で数多くの誤情報が流布しています。美しいラストノートを引き出すために、まずは代表的な2つの誤解を正す必要があります。
誤解1:「手首をこすり合わせると香りが馴染む」は大間違い
手首にスプレーした後、両手首をゴシゴシと擦り合わせる仕草を見かけますが、これは調香師が最も避けるべきと警告するNG行為です。摩擦熱と物理的な刺激によって、繊細なトップノートやミドルノートの芳香分子が破壊され、香りのピラミッドが崩壊してしまいます。結果として、綺麗に移ろうはずのラストノートが最初から濁った状態で露出することになります。香水は「吹き付けたら触れずに自然乾燥させる」のが鉄則です。
誤解2:「香水が消えたからと日中に何度も付け直す」の罠
午後になって「自分の香りがしなくなった」と感じ、同じ場所に何度もプッシュを重ねる行為は、スメルハラスメント(スメハラ)の典型的な引き金となります。人間の嗅覚は同一の刺激に対して「順応(慣れ)」を起こしやすいため、自分では無臭に思えても、周囲には濃厚なラストノートがしっかりと漂っています。持続時間の長いオードパルファンであれば、1日1回の塗布でラストノートまで十分に保たれています。