スマホ中の小指・薬指のしびれは危険?肘部管症候群の真相と治し方
手外科の診察室で行われる代表的な徒手検査法を応用した、肘部管症候群 セルフチェックの手順を解説します。自宅で今すぐ確認可能です。
1. 肘屈曲テスト(Elbow Flexion Test)
背筋を伸ばして座り、両肘を限界まで深く曲げます。その状態で手首を外側(手の甲側)へ反らせ、両手を耳の横あたりに掲げるポーズを保ちます。この姿勢のまま60秒間キープしてください。もし1分以内に小指や薬指にしびれ、あるいはジンジンとした痛みが強くなってくる場合、陽性と判定されます。肘部管の狭窄と尺骨神経への牽引ストレスが限界に達している証左です。
2. チネル徴候(Tinel Sign)の確認
肘の内側にある骨の突起(内上顆)のすぐ後ろ側、少し窪んだ溝に指先を当てます。そこを反対側の指先で軽く「トントン」とリズミカルに叩いてみてください。指先で叩いた瞬間、前腕の内側を通って小指や薬指へ向けてピリッとした電撃痛が走る場合、神経が慢性的な圧迫を受けて過敏化しているサインです。
3. フローマン徴候(Froment Sign)による筋力チェック
1枚の紙や名刺を、親指と人差し指の腹でしっかりと挟みます。誰かにその紙を水平に引っ張ってもらうか、自分で反対側の手で強く引き抜こうとしてみてください。このとき、紙を奪われないように耐えようとして、親指の第一関節(指先側の関節)がカクッと深く曲がってしまう場合、陽性です。親指と人差し指で挟むための筋肉(母指内転筋)は尺骨神経が支配しているため、麻痺が進むと無意識に正中神経支配の別の筋肉(長母指屈筋)で代償しようとする現象です。