金正恩の実母・高容姫の真相|大阪出身から最高権力者の母へ
1970年代半ば、万寿台芸術団の有望株であった高容姫は、金正日が開く秘密パーティー(側近を集めた宴会)へ招致されます。当時、金正日はすでに長男・金正男(キム・ジョンナム)を生んだ成恵琳(ソン・ヘリム)や公式妻の金英淑(キム・ヨンスク)を抱えていましたが、物静かで洗練された所作と優美さを持つ高容姫に急速に傾倒していきました。
金正日の専属料理人として13年間仕えた藤本健二氏の手記『金正日の料理人』では、当時の様子が生々しく語られています。「将軍様(金正日)が最も愛し、心を許していたのは間違いなくコ・ヨンヒ夫人だった。プライベートな空間では常に彼女が隣に座り、車や専用列車での移動にも必ず同伴していた」。
彼女は金正日との間に、長男の金正哲(キム・ジョンチョル/1981年生)、次男の金正恩(キム・ジョンウン/1984年生)、長女の金与正(キム・ヨジョン/1987年生)という3人の子どもを出産。事実上の「ファーストレディ」として、権力中枢の宮殿で絶大な地位を固めていきました。