マーガリンとは?バターとの違いや体に悪い噂の真相を徹底解明【2026】
手軽で便利なマーガリンが「体に悪い」と警戒されるようになった最大の要因は、油を固形化する過程で副産物として発生するトランス脂肪酸にあります。過剰に摂取し続けると、血液中の悪玉(LDL)コレステロールを増やし、善玉(HDL)コレステロールを減らすため、心筋梗塞をはじめとする冠動脈疾患のリスクを高めることが疫学調査で判明しました。
一部で広まった「プラスチックと同じ構造だから危険」「発がん性がある」という言説は、分子構造の模式図が似ているという極端な飛躍や誤解から生まれたデマに過ぎません。しかし、トランス脂肪酸が健康リスクを孕むこと自体は医学的な事実です。
この科学的根拠に基づき、アメリカ食品医薬品局(FDA)は2018年にトランス脂肪酸の主原因となる「部分水素添加油脂」の食品への使用を原則禁止としました。世界保健機関(WHO)も食品中のトランス脂肪酸排除を強く呼びかけたことで、「海外で禁止されている危険な油」というイメージが日本でも一人歩きしてしまったのが実情です。