親指の爪にできた黒い線の正体は?メラノーマの見分け方と受診目安
Q1:親指の爪の黒い線は、自然に消えることはありますか?
A1:外傷による「爪下血腫(内出血)」であれば、爪が伸びるにつれて先端へ移動し、数ヶ月で完全に消失します。また、小児の良性母斑でも自然消退するケースがあります。しかし、成人以降に発生した「爪甲色素線条」や「メラノーマ」の場合、色素の発生源が爪母にあるため、自然に消えることはほとんどありません。
Q2:マニキュアやジェルネイルを塗ったまま皮膚科を受診しても診察してもらえますか?
A2:正確な診察やダーモスコピー検査を行うことができません。爪の地爪の色調や生え際(甘皮)の状態を直接視認する必要があるため、皮膚科を受診する際は必ずすべての指のネイル・ジェル・トップコートを完全にオフしてから来院してください。
Q3:皮膚がん(メラノーマ)だった場合、どのような治療が行われますか?
A3:病変部を完全に取り除く手術治療が基本となります。ごく初期の「上皮内がん(in situ)」の段階で発見できれば、指の機能を保ちながら爪の組織のみを広範切除する温存手術が可能です。深部まで浸潤している進行期の場合は、指の関節レベルでの切断手術や、分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬を用いた薬物療法が必要となります。だからこそ早期発見が命運を分けます。