クロガネモチの剪定で実がつかない本当の理由とプロの透かし剪定術

クロガネモチの剪定で実がつかない本当の理由とプロの透かし剪定術の全貌を分かりやすくまとめてご紹介します。

園芸コミュニティや大手知恵袋、SNS上では、クロガネモチの手入れに関する悲痛な相談が多数投稿されています。現場の植木職人が遭遇するリアルな事例を検証します。

インターネット上の相談事例で圧倒的に多いのが、「夏場にボサボサになったためバリカン(ヘッジトリマー)で丸く刈り込んだら、赤い実が1個もつかなくなった」という失敗です。前述の通り、6月〜7月は新梢の付け根に実の赤ちゃんが控えている時期です。この時期の機械刈り込みは、自ら実を切り落としているに等しい行為と言えます。

また、「脚立に乗って高所の芯止めを試みたが、太枝が裂けて幹を大きく傷つけてしまい、そこから枯れ始めた」という事故も頻発しています。大枝を落とす際は、枝の重みで幹の樹皮が剥がれないよう、「下側から深さ1/3程度の切れ目を入れ、その数センチ先の上側から切り落とす(二段切り)」という基礎手順を踏む必要があります。こうした造園技術を知らずに力任せにノコギリを入れると、修復不能なダメージを木に与えてしまいます。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。