バドミントンのハイクリアが飛ばない原因は?劇的に奥へ飛ばすフォーム徹底解説
では、バドミントン ハイクリアの打ち方のコツとは何でしょうか。物理的な効率を極限まで高めたハイクリアの正しいフォームと打点を構築するには、グリップの握り方からインパクト、フォロースルーに至る一連の身体操作を再定義する必要があります。
第一歩となるのが、ハイクリアにおけるグリップの握り方(イースタングリップ)の徹底です。包丁を握るようにラケットのフレームを垂直にして握り、人差し指と親指でグリップを軽く挟み込む「V字」を作ります。打つ直前までは指先がリラックスした脱力状態を保ち、インパクトの瞬間だけグリップをキュッと握り込むことで、ヘッドスピードの急激な加速(タメと解放)が生まれます。
次に極めて重要なのが、ハイクリアの手首の使い方と回内動作(プロネーション)です。ラケットを振り上げる際、ラケット面は一度外側を向き、肘が上がってから前腕(肘から手首の間)が内側へ素早く捻られる動きが回内動作です。うちわで勢いよく扇ぐときや、ドアノブを内側に回すときの動きをイメージしてください。この前腕の回内運動こそが、バドミントンにおける最大の推進力発生源となります。
打点に関しては、利き腕の肩から斜め前方約30度、ラケットを最も高く伸ばした位置でインパクトを迎えるのが理想です。シャトルの真下に入るのではなく、シャトルをやや前方に捉えるポジショニングを取ることで、前方向へのベクトルと上方向へのベクトルの双方が最適なバランスで伝達されます。
さらに、ハイクリアの体重移動とフットワークを連動させる必要があります。右利きの場合、後方へ下がるリアクションステップから右足にしっかりと体重を乗せて「タメ」を作り、インパクトと同時に右足から左足へと体重をシフトさせながら、右足を前方へ踏み出す「シザースジャンプ(足の入れ替え)」を行うことで、身体全体の推進力をシャトルに注ぎ込むことが可能になります。