プロ直伝!高級魚・石鯛を究極の刺身にする捌き方の裏ワザと極意
かつては「獲りたての歯ごたえ」こそがイシダイの醍醐味とされていた。しかし現在、食通たちの間で常識となりつつあるのが「津本式究極の血抜き」に代表される完全血抜き処理だ。水圧を利用して魚体内の微細な血管から血液を完全に除去するこの技法は、腐敗や臭みの原因を根本から断ち切る。
血抜きを施したイシダイを適切に温度管理された冷蔵庫で寝かせると、身の中のATP(アデノシン三リン酸)が旨味成分であるイノシン酸へと変化する。出来上がった刺身は、口に入れた瞬間に広がる濃厚な甘みと、しっとりとした妖艶な食感を醸し出す。獲れたてとはまったく異なる次元の美味がそこに完成する。