体重600キロ世界一重い人の壮絶な半生|ギネス記録と死因の真相
体重数百キロに達した人物たちの日常生活は、想像を絶する困難と隣り合わせです。自力での歩行はもちろん、ベッド上で体勢を変えることすら不可能となり、完全な寝たきり状態を強いられます。例えばジョン・ミノック氏の場合、ベッドシーツを交換して床ずれを予防するために、毎回13人もの医療スタッフがかりで寝返りを打たせる必要がありました。
ネット上では「1日に5万キロカロリーを食べていた」「ピザを一度に数十枚平らげた」といったセンセーショナルな噂が語られがちですが、実際の食事実態はどうだったのでしょうか。マヌエル・ウリベ氏が生前の海外ドキュメンタリー番組で告白した食事内容や家族の証言によると、次のような過酷な食生活が常態化していました。
ウリベ氏が急激に体重を増やした20代の頃、メキシコやアメリカでの生活で日常的に摂取していたのは、大量のピザ、ハンバーガー、タコス、フライドチキン、そして1日あたり数リットルに及ぶ加糖炭酸飲料でした。最盛期の推定摂取カロリーは1日あたり約1万5,000〜2万キロカロリーに達していたと報告されています。これは成人男性の標準的な必要エネルギー(約2,200kcal)の8〜9倍に相当します。
しかし、一度寝たきりになると基礎代謝の低下と筋肉量の減少が急速に進みます。動けないストレスや孤独感を紛らわすために過食を繰り返し、さらに体重が増加して動けなくなるという「破滅のサイクル」に囚われてしまうのです。排泄の介助、皮膚の衛生管理、呼吸確保のための人工呼吸器の装着など、24時間態勢の介護なしでは1日たりとも生命を維持できないのが現場の冷徹な現実でした。