中国人と韓国人の対立はなぜ激化したのか?済州島と不動産から迫る真相

中国人と韓国人の対立はなぜ激化したのか?済州島と不動産から迫る真相とはどのようなものなのか? 専門的な分析を整理してお届けします。

韓国のオンラインコミュニティやYouTube上では、韓国 中国人 治安とネットの反応が過熱し、外国人犯罪に対するセンセーショナルな言説が日常的に拡散されています。しかし、流通する言説と統計データの間には少なからぬ落差が存在します。

世論に多大な衝撃を与えた凶悪事件として、慶尚北道の慶山(キョンサン)警察署が捜査した事件が挙げられます。中国人非常勤講師が、自身が指導していた中国人留学生を恋人関係の暴露を恐れて殺害し、遺体を損壊・遺棄したこの凄惨な事件は、中国国内でも「身元特定」が急速に進み、「韓国から強制送還された瞬間に死刑に処すべきだ」と激しい怒号が巻き起こる事態に発展しました。韓国国内のネット上でも「外国人による凶悪犯罪の激増」として取り沙汰されましたが、報道関係者の取材データや韓国警察庁の公式犯罪統計を検証すると、外国人全体の犯罪発生率は韓国人ネイティブの平均値を下回る水準で推移しているのが実情です。

また、韓国 中国人 不法滞在の真相についても、メディアで強調されるような「暴力組織の流入」ばかりではありません。実態の多くは、ノービザ観光や短期滞在ビザで合法的に入国した後、地方の農村部や建設現場、中小製造業などの人手不足に悩む現場で就労を継続し、オーバーステイ化しているケースです。韓国国内の労働力不足という構造的需要が不法滞在を底流で支えているという現実は、ネット上の単純な排外主義的言説からは抜け落ちがちな盲点と言えます。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。