プレッツェルとは?形の由来やパンとお菓子の違い・本場の秘密を徹底解説
プレッツェルを語る上で外せないのが、3つの穴を持つリボンやハートのようなユニークなフォルムです。この形の由来には、中世ヨーロッパのキリスト教文化に根ざした深い歴史的意味が存在します。
語源はラテン語で「腕」を意味する「brachium(ブラキウム)」、あるいは「小さな腕」を意味する「bracellus」に由来するとされています。7世紀頃、南ヨーロッパの修道士が、子どもたちが祈りを覚えたご褒美として、胸の前で両腕を交差させて祈りを捧げる姿を模してパン生地を焼き上げたのが始まりという説が最も有力です。3つの穴はキリスト教における「三位一体(父と子と聖霊)」を象徴しているとも伝えられています。
また、ドイツ国内でも地域によって形状のこだわりが異なります。南部のバイエルン地方では結び目の中央部分(お腹)が太くふっくらと割れているのが特徴ですが、シュヴァーベン(バーデン=ヴュルテンベルク州)地方では腕の部分が極端に細くカリカリに焼き上げられ、お腹部分だけが柔らかいという明確なコントラストを楽しむ文化があります。1本の細長い生地を宙で素早く交差させて天板に落とす職人技は、現在もドイツの製パン現場で厳格に受け継がれています。