トイレの水が止まらない!今すぐ止水栓を閉める応急処置と原因別の修理法

トイレの水が止まらない!今すぐ止水栓を閉める応急処置と原因別の修理法に関する注目トピックをまとめてご紹介します。最新情報を求める方は必見です。

止水栓を閉めて安全を確保したら、タンクのフタを垂直に持ち上げて内部の状態を確認します。手洗い管がついているフタは、裏側のじゃばらホースやナットで接続されている場合があるため、無理に引っ張らず接続部を外してから持ち上げてください。便器へ水がチョロチョロと流れ続けるトラブルの約9割はタンク内の4つの基本パーツの経年劣化や物理的不具合に起因しています。

トラブルの発生箇所を特定する鍵は、タンク内の「水位」と垂直に伸びている「オーバーフロー管(プラスチックの筒)」の位置関係にあります。

① ゴムフロート(フロート弁)の劣化・寿命
タンク底部の排水口を塞いでいるゴム製のフタが「ゴムフロート」です。この部品の一般的な耐用年数は7年〜10年とされています。長年の水没と塩素によってゴムが加水分解を起こすと、表面が溶けて指で触れただけで黒い炭化物のような汚れが付着します。弾性を失って変形・縮小したゴムフロートは排水口に隙間を作り、タンク内の水を常に便器へと垂れ流す原因になります。また、レバーハンドルとゴムフロートをつなぐクサリが絡まったり切れたりして、フタが完全に閉まらなくなっているケースも多発しています。

② 浮き球の引っかかりと水位調整不良
タンク内の水位に応じて上下し、給水のオン・オフを制御する「浮き球」が、タンク壁面や給水ホース、洗浄剤の容器などに引っかかって下がったままになると、給水弁が開いた状態のまま水が供給され続けます。浮き球を手で軽く持ち上げて給水がピタッと止まる場合は、引っかかりを解消するか、アームの曲がりを調整することで一時的に復旧可能です。

③ ボールタップ自体のバルブ故障・パッキン摩耗
給水管と直結し、浮き球の上下動を受けて給水を制御する心臓部が「ボールタップ」です。内部に組み込まれている「ピストンパッキン」や「ダイヤフラム」と呼ばれるゴムパーツが摩耗・硬化すると、浮き球が上限まで上がっても水圧を抑えきれず、給水弁の隙間から水が漏れ出し続けます。タンク内の水位がオーバーフロー管の先端(WL線)を超えて溢れ出ている場合、ボールタップの故障である可能性が極めて濃厚です。

④ オーバーフロー管の破損・ひび割れ
万が一給水が止まらなくなった際にタンクから水が溢れ出るのを防ぐ安全装置がオーバーフロー管です。薄い樹脂で作られているため、長年の使用や強い衝撃によって根元から亀裂が入ったり折損したりすることがあります。管の途中に亀裂が入ると、水が本来の水位まで溜まる前にその割れ目から便器へと流れ込み続けるため、「水が永久に溜まらず給水も止まらない」という症状が発生します。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。