「最恐」にして「最美」――木村多江が演じた伝説の貞子が、今なお語り継がれる理由
木村多江といえば、今や「日本一薄幸な役が似合う女優」として不動の地位を築いている。その原点とも言えるのが、この貞子役だ。彼女は貞子が抱える深い孤独と、世界に対する絶望を、指先の震えや佇まいだけで表現してみせた。視聴者は彼女に恐怖を感じると同時に、その哀しい身の上に同情し、魅了されてしまったのだ。ホラーというジャンルにおいて、悪役にこれほどの感情移入をさせた例は極めて稀である。
木村多江といえば、今や「日本一薄幸な役が似合う女優」として不動の地位を築いている。その原点とも言えるのが、この貞子役だ。彼女は貞子が抱える深い孤独と、世界に対する絶望を、指先の震えや佇まいだけで表現してみせた。視聴者は彼女に恐怖を感じると同時に、その哀しい身の上に同情し、魅了されてしまったのだ。ホラーというジャンルにおいて、悪役にこれほどの感情移入をさせた例は極めて稀である。