ピカソのフルネームは全73文字!長すぎる本名の全由来と新事実
彼が1881年10月25日、スペイン南部の港町マラガで産声を上げた際、洗礼帳に記録された正式な名前は以下の通りである。
「パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・ポウラ・フアン・ネポムセーノ・マリア・デ・ロス・レメディオス・シプリアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソ」
日本語表記で実に73文字。一見すると、どこからどこまでが固有名詞なのかすら見分けがつかない。しかし、この一連の言葉には一つひとつ明確な意味が存在する。
まず先頭の「パブロ」は、彼が生まれた日に近い聖人に由来する。続く「ディエゴ」「ホセ」「フランシスコ・デ・ポウラ」「フアン・ネポムセーノ」などは、代々の親族やカトリックの聖人たちの名を次々と重ね合わせたものだ。「マリア・デ・ロス・レメディオス」は「救いの聖母マリア」を意味し、当時のアンダルシア地方で深く信仰されていた守護聖人にちなんでいる。「サンティシマ・トリニダード」に至っては「三位一体」という宗教的概念そのものだ。最後の「ルイス・イ・ピカソ」が、父方の姓(ルイス)と母方の姓(ピカソ)を結ぶスペインの伝統的な姓名構造を示している。