ジンギスカンとは何の肉?由来やラム・マトンの違いと美味しい焼き方
「羊肉は臭みが気になる」という印象を持つ方もいますが、匂いの主な原因は羊が食べた牧草に含まれるクロロフィル(葉緑素)の分解成分や、羊肉特有の「短鎖・分岐鎖脂肪酸」の酸化によるものです。飼育技術や流通時のチルド輸送・急速冷凍技術が飛躍的に進化した現在では、適切に処理された羊肉に不快な臭気はほとんどなく、心地よい芳醇なアロマへと昇華されています。
栄養面においてジンギスカンが絶大な注目を集める最大の理由は、豊富な「L-カルニチン」の含有量です。L-カルニチンは細胞内のミトコンドリアへ脂肪酸を運び込み、エネルギーとして燃焼させるために不可欠なアミノ酸の一種。羊肉に含まれるL-カルニチンの量は牛肉の約3倍、豚肉の約10倍と、あらゆる食肉の中でもトップクラスを誇ります。
さらに、羊肉の脂の融点(溶け出す温度)は約44度前後と人間の体温(36〜37度)よりも高いため、牛脂や豚脂に比べて体内に吸収されにくいという特性を持ちます。高タンパクでありながら鉄分や亜鉛、ビタミンB群も豊富に含まれており、美容やボディメイク、健康維持を意識する層にとって極めて優れた食材です。