日の丸の原点から幕末の珍軍旗まで!秘められた日本国旗の変遷史
19世紀半ば、ペリー率いるアメリカ艦隊が浦賀沖に姿を現すと、江戸幕府は異国の脅威に即座に対応せざるを得なくなった。自国の船舶と外国船を遠方から識別するための共通シンボルが必要不可欠となったからだ。この未曾有の国難に立ち向かった中心人物の一人が、幕末の英傑・勝海舟である。
勝海舟は幕府海軍の建設に奔走する中で、すべての日本船に統一された旗を掲げる重要性を強く主張した。老中・阿部正弘らの決断により、1854(安政元)年、「日本船印」として日の丸が正式に採用された。港を飛び交う無数の船艇に掲げられた日の丸は、分断されていた各藩の意識を「日本国」という一つの枠組みへと統合していく触媒となった。