キオクシア、上場後初の大型自社株買いへ Ai需要激増とNand復調がもたらす「資本効率改革」の真実
なぜ今、リスクを冒してまで株主還元を強化するのか。その根底には、韓国サムスン電子やSKハイニックスといった巨大ライバルに対する危機感がある。海外のメモリ大手は、高収益を背景に積極的な自社株買いや増配を行い、高いROE(自己資本利益率)を維持することでグローバルな機関投資家を惹きつけてきた。
東証からのPBR(株価純資産倍率)1倍割れ改善要望や、グローバル投資家からの資本効率改善プレッシャーは、上場企業となったキオクシアにとっても避けて通れない課題だ。今回の自社株買いは、単なる一時の株価対策ではなく、グローバル基準の資本効率を手中に収めるための本格的な構造改革の第一歩と言える。