長澤まさみの艶やかな色気と覚醒!映画界を揺るがす体当たりの真髄
彼女のパブリックイメージを根底から覆した決定打といえば、2011年公開の映画『モテキ』をおいて他にない。ショートカットを揺らし、屈託のない笑顔の奥に無自覚な小悪魔性を滲ませたヒロイン・松尾みゆき役は、社会現象とも呼べる熱狂を生んだ。
居酒屋のカウンターでの密着、ベッド上での戯れ、服越しに伝わる柔らかな質感。あそこにあったのは、記号化されたお色気ではなく、都市に生きる女性のリアルでみずみずしいフェロモンそのものだった。長澤まさみはこの作品で、優等生女優の殻を自ら粉砕し、観客を惑わす大人の女性への扉を鮮やかに開け放った。