歴代首相から直木賞作家まで!修猷館高校が誇る天才と偉人たち

歴代首相から直木賞作家まで!修猷館高校が誇る天才と偉人たちを徹底追究! 知っておきたい 情報と解説を凝縮して配信します。

近代日本の政治・言論空間を語るうえで、修猷館の存在を外すことはできない。その象徴が、第32代内閣総理大臣を務めた広田弘毅だ。福岡の石屋の長男として生まれ、修猷館で学んだ広田は、外交官を経て首相に登り詰めた。太平洋戦争前夜の激動期に文官として唯一のA級戦犯となり、処刑台に消えた悲劇の宰相としても知られる。彼が見せた沈黙の美学と重厚なリアリズムは、修猷の精神風土そのものを体現していた。

同じ時代、言論界で絶大な影響力を誇ったのが緒方竹虎である。朝日新聞の主筆として健筆を振るい、戦後は副総理や官房長官を歴任した緒方は、出版・マスメディア業界の近代化を推し進めた巨頭だ。広田と緒方。激動の昭和初期において、国家の舵取りと言論の自由の狭間で苦闘した二人の知性が同じ校舎で育まれた事実は、この学校が持つ歴史の重みを雄弁に物語っている。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。