マンボウは本当に弱すぎるのか?巨体の真相と日光浴の理由を徹底解明

マンボウは本当に弱すぎるのか?巨体の真相と日光浴の理由を徹底解明とは一体何なのか? 主要なファクトを整理してお届けします。

マンボウは分類学上、フグ目マンボウ科(Molidae)に属する魚類です。身近なトラフグやハコフグ、ハリセンボンと共通の祖先から分岐・進化を遂げてきました。フグ目の特徴である「くちばし状に癒合した頑丈な歯」を受け継いでおり、クラゲやクシクラゲ類をはじめ、小型の甲殻類、イカ、深海魚などを捕食して成長します。

英語圏でマンボウ属を指す「オーシャンサンフィッシュ(Ocean sunfish)」という名称は、側扁した円盤状の体を横たえて海面で日光浴をする様子が、まるで海に浮かぶ太陽のように見えることに由来します。一方で、学名である「Mola」はラテン語で「石臼(いしうす)」を意味し、その硬くざらざらした丸い巨体を表現しています。

マンボウの身体構造で最も目を引くのは、通常の魚にあるはずの「尾ビレ」が存在しない点です。進化の過程で尾ビレと臀ビレ・背ビレの一部が退化・変形し、後端に「舵鰭(かじびれ / 鎖骨状のクラバス)」と呼ばれるヒダ状の構造が形成されました。遊泳時は、上下に大きく伸びた背ビレと臀ビレを鳥の翼のように左右へ同調して羽ばたかせることで推進力を生み出しており、外見の鈍重なイメージに反して時速数キロメートルで長距離を効率よく巡航します。

成長速度も驚異的です。卵から孵化した直後の仔魚は体長わずか2ミリメートル程度で、全身にトゲを持った金平糖のような姿をしています。そこから成魚になるまでに体重は約数千万倍から数億倍へと急激にスケールアップします。寿命については長年謎に包まれていましたが、飼育記録や骨格組織の最新解析によると、大型個体では20年から数十年以上生きる可能性が高いと推計されています。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。