溶連菌の症状の順番とは?発熱・いちご舌・皮むけの経過と風邪との違い
溶連菌は「子どもの病気」というイメージが定着していますが、成人であっても決して無縁ではありません。特に保育園や幼稚園、小学校に通う子どもが家庭内にいる場合、濃厚接触による大人の感染率は20〜50%に達すると報告されています。
大人が感染した場合の症状経過には、小児とは異なる特徴と注意点が存在します。
大人の特徴:典型的な「いちご舌」や発疹が出にくい非典型例の多さ
大人の溶連菌感染症では、小児のように教科書通りの「全身の発疹」や「いちご舌」が現れないケースが過半数を占めます。その代わり、「焼けるような喉の激痛」「唾を飲むのが困難な扁桃炎」「関節痛・全身倦怠感」が前面に出る傾向があります。
そのため、本人が「ただのひどい喉風邪」「疲れによる扁桃炎」と思い込み、内科を受診しても風邪薬(消炎鎮痛剤のみ)を処方されて菌が除菌されないまま放置されるリスクが高まります。
職場への感染拡大と「隠れキャリア」の危険性
大人は解熱鎮痛剤を自己判断で服用し、無理をして出社してしまうケースが見受けられます。しかし、適切な抗菌薬治療を行わない限り、咽頭からは数週間にわたって溶連菌が排出され続けます。職場や周囲の免疫力が低下している人、妊婦や高齢者に菌を媒介させてしまう恐れがあるため、家族が溶連菌と診断された直後に喉の激痛や高熱が生じた場合は、速やかに内科で「家族が溶連菌に罹患している」旨を伝えて抗原検査を受ける必要があります。