比俳優マーク・アンソニー・フェルナンデス逮捕の真相と2026年現在
重大犯罪として長期刑が確実視されていたマーク・アンソニー・フェルナンデスですが、逮捕から約1年2カ月が経過した2017年12月22日、アンヘレス市地方裁判所(第60支部)によって事件の起訴棄却が決定し、電撃的に釈放されました。
この司法判断の背景には、現地警察による捜査手順の重大な違反(デュープロセスの欠如)がありました。裁判所が指摘した主な決定打は以下の通りです。
- 無令状捜索の違法性:検問所における正当な理由(相当な嫌疑)なき捜索であり、憲法が保障する基本的人権を侵害していた点。
- 証拠管理(チェイン・オブ・カスタディ)の不備:押収物のインベントリ作成や写真撮影時に、法令で義務付けられている第三者(メディア関係者や法務省代表者)の立ち会いが適切に行われていなかった点。
- 警察官の証言の矛盾:逮捕時の状況に関する警察官らの供述に著しい食い違いが見られ、証拠としての信用性が失われた点。
フィリピンの司法制度においては、どれほど重大な薬物が押収されたとしても、手続きに違法性があれば証拠能力が否定されます。法的手続きの不備により法廷闘争は弁護側の完全勝訴となり、彼は自由の身を取り戻すこととなりました。