岡本太郎の未公開資料が明かす太陽の塔の真実とアバンギャルドの真髄
1930年代のパリ。多感な青年期をフランスで過ごした彼は、自らの表現スタイルを見出せずに深い苦悩の中にいた。その暗雲を切り裂いたのが、巨匠パブロ・ピカソの作品との運命的な出会いである。
ピカソが描いた『水差しと鉢』を目にした瞬間、胸を突く強烈な衝撃とともに涙が溢れ出たという。美しさや調和といった従来の美術観を破壊し、鑑賞者の意識を内部から激変させるアバンギャルドの真髄。そこからシュルレアリスムの運動へ身を投じ、抽象と具象の枠組みを超えた独自の民族学的アプローチを深めていくこととなる。